輸入中古車セダンのおすすめはどれ?BMW・ベンツ・アウディを比較

いつかは乗ってみたいあこがれの高級車。新車は高くて手が出なくても、中古車なら手が届くかもしれません。今回は、高級輸入車の代表格として、ドイツ御三家とも呼ばれる、BMW、アウディ、メルセデスベンツのお手頃な中古セダンを比較してみたいと思います。

 

輸入車は売却するときの値下がりが激しい、と言われていることをご存じですか?これを言い換えてみると、輸入車を中古で買えばかなり安く買える、ということになります。今回はBMW「3シリーズ」、メルセデスベンツ「Cクラス」、アウディ「A3セダン」の3車種のセダンを比較してみたいと思います。

認定中古車という選択肢もアリ!

中古車の場合、輸入車に限った話ではありませんが、大きく分けて「認定中古車」とそうでないものに分かれます。認定中古車はディーラーが整備・販売するもので、大きな特徴として購入後一定の期間内であれば修理代が無料になるというメリットがあります。いくら高級車といっても、やはり日本車と比べると故障が多くなりがちで、しかもディーラーの場合はユニット単位で丸ごと交換という場合が多く、修理代が高額になりがちです。

例えば、とある高級ドイツ車を中古で買った人は、トランスミッションが不具合を起こして丸ごと交換が必要となりました。自腹であれば80万円が必要になっていたところが、認定中古車ということで無料になったとか。これは極端な例かもしれませんが、ここまで高額でなくてもちょっとした修理代でも重なればそれなりの金額になるので、そういった修理代が不要になるというのは、経済的に助かります。せっかく安く中古車を買ったのに、修理代が高くついてしまっては意味がありませんからね。

非認定中古車は、認定中古車と比較していくらか安くなる傾向にありますが、何かあったときの修理代は基本的に全額自腹となります。こればかりは運次第なので、保険とでも考えるしかありません。もっとも、高級車という車の性格上、サーキットで全開走行する人もそうそういないでしょうし、公道でもあまり無茶な運転をする人はいないでしょうから、中古車といってもそんなに状態が悪いということはないと思われます。そう考えると、新車よりもかなり安く買える中古車というのはなかなかお買い得感が高いのではないでしょうか。

 

BMW「320i」

 一口に3シリーズといっても複数のグレードがあるので、ここではベースとなる320iを選び、現行モデルの「F30」(2012年~)と、先代の「E90」(2005年から2012年)で検討します。主な仕様としては、

・直列4気筒2.0Lガソリンエンジン(150馬力~)
・6速AT(E90)、8速AT(F30)
・FF/4WD
・ガソリンエンジン/ディーゼルエンジン

などとなり、自動ブレーキといった先進安全装備も加わっています。現行モデルの320iで最も安いものは「320i SE」、カタログ燃費16.6km/L、価格は427万円(消費税込)となっているので、諸費用込みだと450万円ほどになります。ただし、SEは廉価グレードということで、いくつかの安全装備などが標準装備されていません。

f30外観BMW「320i(F30)」

f90BMW「320i(E90)」

BMW3シリーズの中古車はいかほど?

 中古車を検索する条件として、「年式:2010年~」「走行距離:5万km以下」「事故歴無し」とします。検索の結果、最も安いものとして、2010年式、走行距離4万km前後、車検無し、整備費用(車検取得)などの総額込みで約150万円というものが複数台見つかりました。

(2015年7月11日のデータ参照)

認定中古車を見てみる

BMWの公式サイトで認定中古車を探してみると、2010年式のE90が走行距離4~5万km、2年保証付きで約183万円~、1年保証付きで約170万円~となっています。

(2015年7月11日のデータ参照)

今時の軽自動車が新車で200万円を超えるのが珍しくないことを考えれば、かなり安くなっていることがわかります。一つ前のモデルだったら見た目もそれほど古くさくありませんし、一度BMWとやらがどういう車が乗ってみたい、という場合にもちょうど良さそうです。

現行モデルの中古価格

なお、現行の「F30」で探してみると、2012年式、走行距離~3万km程度で、車両価格がおよそ230~250万円となっていたので、総額だと250~270万円ほどでしょうか。認定中古車になると同じ条件で、20万円ほど割高となるようで、だいたい3年で半額になっているようです。

(2015年7月11日のデータ参照)

BMW「320i」 オーナーの口コミ

 BMWに限った話ではありませんが、やはりドイツ車は日本車に比べると乗り心地が硬いため、人によっては不快に感じることがあるようですが、BMWは特に顕著なようです。ファミリーカーとして使う場合は同乗者から不満が出るかもしれませんし、スピードを出すわけでもなく、やわらかい乗り心地が好きな場合は日本車がお勧めかもしれません。アウトバーンを時速200km/hで走ることを前提に作られている車なので、根本的な設計思想が日本車とは異なっているということを理解しておいたほうが良いでしょう。

E90のエンジンは150馬力と決してパワフルとは言えないものですが、それでも安定感があって運転が楽しいという意見が多く見られます。F90になると180馬力近くにパワーアップしていますが、やはり今時の車としてはパワフルというほどでもなく、必要十分といったところです。F90になると8速ATになるため、加速時のシフトアップが頻繁に入りわずらわしいという意見も見られます。日本車はほとんどがCVT(マツダはCVTがありませんが)で変速ショックもないので、この辺も気になるかもしれません。

「メルセデスベンツは人に運転してもらう車」「BMWは自分で運転を楽しむ車」と言われていますが、その通り、ドライバーからは総じて運転が楽しいと好評です。

 

メルセデスベンツ「Cクラス」

 かつては「いつかはクラウン」と言われた時代もありましたが、メルセデスベンツは今でも同じように「いつかはベンツ」といった羨望のまなざしで見られる車です。ただし、それが逆に敷居を上げてしまい、「ベンツなんてまだまだ自分には早い」と思われることで、新規顧客を作りにくいという障害もあるそうです。そういった敷居を下げる意味でも、最近人気の「Aクラス」は新規顧客の獲得に貢献しているようです。

w205メルセデスベンツ「Cクラス(W205)」

 

そんなメルセデスベンツが作るエントリーモデルのセダンが「Cクラス」です。現行モデル(W205)の最も安いグレード「C180」の主なスペックとして、搭載されるエンジンは

・1.6Lターボエンジン(最高出力156馬力、最大トルク25.5kgf)
・カタログ燃費17.3km/L
・車両価格427万円(消費税込)

となっています。ある程度年配の人にとっては、400万円を超えるメルセデスベンツに1.6Lエンジン?と思うかもしれませんが、今時の車では珍しい話ではありません。

BMW、アウディにしても小排気量のいわゆるダウンサイジングターボエンジンを搭載したモデルを発売していますし、エンジンが小さいからといって走行性能が悪いというわけでもありません。そうとは知らせずに試乗すれば、まさかそんなエンジンが搭載されているとは気がつかないかもしれません。エンジンの大きさで車格を判断する時代ではないと覚えておくと良いでしょう。

w204メルセデスベンツ「Cクラス(W204)」

ベンツCクラスの中古車はいかほど?

 そんなCクラスですが、BMWと同じく「年式:2010年~」「走行距離:5万km以下」「事故歴無し」という条件で中古車を探してみたところ、走行距離が概ね3万~4万kmで車両価格約160万円~となっていました。認定中古車で探すと、同じ条件で約211万円~となっています。

(2015年7月11日のデータ参照)

認定中古車も見てみよう!

 Cクラスの現行モデル(W205)の認定中古車を探してみると車両価格が約400万円~となっていてます。発売されてから間もないこともあって、まだそれほど安くなっていません。走行距離も短いものが多いので、試乗車あがりが多いと思われます。

(2015年7月11日のデータ参照)

メルセデスベンツ「Cクラス」 オーナーの口コミ

 ベンツなんて買うことはないだろうな、と思っている人からすると意外かもしれませんが、思っていたよりも「普通」という評価が多くみられました。同じCクラスでもグレードにより価格がかなり違うので、ひとくくりにすることも出来ませんが、それでも高評価ばかり、ということもありません。おそらくは「メルセデスベンツなのに」ということで、求めるものが高くなってしまい(価格が高いこともその一因でしょう)、「ベンツだったらこれくらい普通じゃないの?」と思われているのかもしれません。

 多くの人が小排気量のエンジンに不安を感じていたようですが、実際には日常で使う分には必要十分とのこと。ただし、4気筒エンジンとしては十分な性能かもしれないけど、昔の6気筒エンジンと比べると4気筒独特の音や振動がイマイチ、という人もいます。まぁ、エンジンのこと(気筒数や排気量といった細かなスペック)をあまり気にしない人であれば気にならないレベルかもしれません。普通という評価が多いといっても、コメントを読んでいると満足度は高く、不満を言う人はあまりいません。メルセデスベンツの中では比較的安いためか日本車から乗り換える人も多く、そういった人たちからは軒並み高評価となっています。

 同レベルの日本車と比べると割高感があるものの、はっきりと「メルセデスベンツというブランド料と思って割り切った」という人も少なくありません。しかし、そういう風に納得させることが出来るのも、「メルセデスベンツ」というブランドの力なのでしょう。

 

アウディ「A3セダン」「A4セダン」

 一昔前はアウディってあまり見ませんでしたが、ちょうどボルボが「V40」で販売台数を伸ばしたのと似たような時期に、アウディも販売台数を伸ばし始めました記憶があります。系列社内でボルボとアウディを扱っているディーラーの営業さんいわく、「最近、ボルボとアウディが売れすぎて街中でよく見るようになったために、昔からのオーナーさんが離れてしまった」とのこと。売れすぎるというのも難しいものですね。

アウディ「A3セダン」

 

 そんなアウディのエントリーモデルといえる「A3セダン」は、ライバルといえるBMW「320i」、メルセデスベンツ「Cクラス」と比べて割安な価格となっており、価格だけで比べるなら1クラス上の「A4」が直接のライバルと言えるかもしれません。

ちなみに「A3」シリーズにセダンが追加されたのは現行モデルからとなり、過去のA3シリーズでは5ドアのワゴンタイプと3ドアハッチバックとなっていました。現行モデルも2013年の発表時には5ドアモデルだけでしたが、2014年に入ってから4ドアセダンが追加されています。

アウディ「A3セダン」の主なスペック

・1.4Lガソリンエンジン(最高出力122馬力、最大トルク20.4kgf)
・燃費 19.5km/L~
・価格   346万円(消費税込)~

 アウディ「A4」の主なスペック

・2.0Lガソリンエンジン(最高出力180馬力、最大トルク32.6kgf)
・燃費 13.8km/L~
・価格 467万円(消費税込)~

A3とA4の主な違い

 A3セダンとA4の大きな違いはエンジンの排気量のほかにも、A4が全幅1,825mmと大きめなボディであるのに対して、A3セダンは1,795mmとかなりコンパクトなボディとなっていることです。

現行モデルのBMW「320i」が全幅1,800mm、メルセデスベンツ「Cクラス」が全幅1,810mmとなっているので、A3セダンが最もコンパクトであることがわかります。このサイズに関しては、日本のアウディから本国に対して日本国内での使い勝手を重視して1,800mmを超えないようにと強烈にプッシュしたという話もあります。

アウディ「A4」

 

 ちなみにアウディA4の場合、現行モデル(B8)は2008年の発売なので、「年式:2010年~」「走行距離:5万km以下」「事故歴無し」という条件で探す場合はA4、A3セダンともに現行モデルのみとなります。

A3の中古車はいかほど?

(2015年7月11日のデータ参照)

A3の認定中古車

(2015年7月11日のデータ参照)

アウディ「A3セダン」オーナーの口コミ

 派手すぎないエクステリアは高級感もあり、なおかつ大きすぎないボディサイズということもあって高評価となっています。やはりA3セダンの最大のポイントはコンパクトボディということです。インテリアについて、高級感はあまりないものの、きれいにまとまっていると好評です。あまり高級感を求めすぎるような価格でもないこともあり、これで十分という意見も多くみられます。

 1.4Lという小排気量エンジンですが、特にパワー不足などを訴える意見は見られず、燃費もよく、それでいてアクセルを踏めばそれなりに応えてくれると好評です。また、コンパクトボディのおかげで走りも「軽い」(良い意味で)という評価が多く見られます。ただし、燃費重視のセッティングのせいか低速走行時でもちょっとスピードが上がるとシフトアップしてしまうため、エンジンの回転数が低くなることにより発生する振動が気になるという人も見られます。

 乗り心地については、BMWやメルセデスベンツとは方向性が異なるようですが、特に乗り心地が悪いとか、不快に感じている人は見られず、総じて高評価となっています。

A4の中古車はいかほど?

A4の価格は126万円~、認定中古車では188万円~となり、比較的新しい車両が中心となるA3セダンのほうが高くなる結果となりました。

(2015年7月11日のデータ参照)

もっともA4に関していうと、最も安いものは確かに126万円とかなり安いのですが、さすがにこの価格帯の在庫はほとんどなく、多いのは200万円前後からとなります。また、200万円になると4WDの在庫も見られます。

(2015年7月11日のデータ参照)

A4の認定中古車

(2015年7月11日のデータ参照)

 

A4は発売から7年が経過しているとはいえ、今見ても古くさいということはありませんし、デザインと大きめのボディサイズとが相まってかなりの存在感があります。中古とはいえこの車がちょっとした新車の軽自動車と似たような金額(総額200万円強)で買えるというのは、ちょっとした驚きです。A3はさすがにまだ出てから間もないということで、中古車とはいえあまり安くはなっていません。

アウディ「A4」 オーナーの口コミ

A3セダンと比べて価格帯が高いこともあり、内外装ともに高級感、重厚感があると好評です。その一方、その大きなボディのせいで運転が重いという意見もあり、中にはA3セダンのほうが軽やかに運転できて楽しいという人もいます。

もっとも、重いおかげで高速走行時の安定感や静粛性はかなり高くなっているので、どちらをとるかという好みの問題になります。グレードによりFFと4WDがあるので乗り心地も変わってしまいますが、総じて悪いという人はいません。

 

 

 

 

まとめ

 お手頃価格のドイツ車を見てきましたが、大きくいくつかの目的別にお勧め車種が分けてみました。

大きなボディと重厚感、高級感、いかにも「外車」

 アウディ「A3」がお勧めです。発売から年数がたっていることもあり、少々古くてもよければ250万円もあれば在庫も多いです。古いと言っても内外装ともに古くささは全くありませんし、威圧感というか重厚感も十分なので、「いかにも外車に乗っています」という雰囲気を味わうにはお手頃価格でちょうど良さそうです。

手軽に乗りたい

 BMW「320i」の先代モデル「E90」がお勧めです。予算としては200万円もあれば在庫も多く、選択肢がかなり増えます。また、街中を走っている車をよく見るので、あまり目立ちすぎることもなさそうです。アウディ「A4」やメルセデスベンツ「Cクラス」に比べると存在感がやや薄い感じもしますが、「外車には乗ってみたいけどあまり仰々しい車はちょっと・・・」、という人にはちょうと良いのではないでしょうか。

伝統のブランド

 やはり「メルセデスベンツ」のエンブレムは他の2社よりも伝統と歴史を感じさせてくれますし、見た目の印象でも「おっ、ベンツだ」と第一印象が違います。Cクラスは最近モデルチェンジしたこともあってか、先代モデルは結構安くなっていて、250万円もあれば豊富な在庫の中から選べます。

BMWやアウディと同じくらいの価格といっても、車に詳しく無い人からすればやはり「ベンツ」というネームバリューはかなりのものです。アウディ「A4」あたりも重厚感はありますが、「落ち着いた大人のセダン」を探している人にはやはりメルセデスベンツがお勧めです。

とにかくコンパクト

 高級感のあるコンパクトなセダンが良いという場合はアウディ「A3セダン」がお勧めです。1,800mmを切るボディサイズは取り回しも良く、女性にも運転しやすいです。ただし、発売後間もないことからあまり安くなっていないのが難点でしょうか。

 

 300万円の予算では、新車だと日本車のちょっとしたセダンくらいしか買えませんが、中古車となるとかなり状態の良い高級輸入車を買えそうだということがわかりました。故障についての不安はぬぐいきれませんが、それでも新車なら軽く500万円を超える車がこれだけの価格で購入出来るというのは、あこがれの車に乗ることが出来ると考えればかなりお買い得なのではないでしょうか。

 

 

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